退職届一枚。
なのに、帰れない。
Let Me Quitは、辞めさせる気のない上司との最後の面談を、自分の言葉で切り抜ける会話ゲームです。
選択肢から正解を選ぶのではなく、文字を入力して課長に返答します。音声入力も使えます。面談の相手は毎回ランダム。同じ退職の意思でも、相手の言い分と口調によって会話の手触りが変わります。
舞台は、最後の出社日の17:50。
担当の仕事は終わり、後任の佐藤への引継ぎも、会社の退職手続きも済んでいます。鞄を持って帰る前に、課長へ退職届を渡す。それだけのはずでした。
ところが課長は、届を受け取ろうとしません。「世話をした恩はどうする」「明日の仕事もやれ」「俺はまだ認めていない」。終わっているはずの話を持ち出し、あなたを席に戻そうとします。
仕事を引き継いだことと、明日からまた働くこと。感謝することと、いつまでも恩を返し続けること。課長が一緒にしようとする話を切り分け、今日で退職する意思を伝えるのが、このゲームの中心です。
10回、押し返せば退職できる。
発言を送るたびに時計が1分進みます。課長の要求に返答して、会話を10回耐え抜きましょう。ただし「追い込まれ度」がいっぱいになると、その時点で面談は打ち切られます。
自分の意思を説明し、無理な要求を断れば、追い込まれた状況を押し返せます。お願いだけで済ませたり、相手の要求に答えず同じ説明を繰り返したりすると、課長はさらに迫ってきます。丁寧さや文章の長さを競うゲームではありません。短くても、何を断り、どうしたいのかが伝わる言葉を使いましょう。
途中で仕事や待機を引き受けると、「引き受けた約束」に記録されます。撤回することもできますが、約束を残したまま10回目を迎えると、課長に引き留める口実を与えてしまいます。耐え抜いたあとは退職届を渡し、会社を出ればクリアです。
困ったら、机の資料を開こう。
「反論のヒント」から指導メモ、引継ぎ表、最終出社通知を読めます。資料を読むだけでは発言回数も時計も進みません。資料に書かれた事実を、自分の返答の根拠として使えます。
たとえば、終わった引継ぎを持ち出されたら。
後任が資料を受け取り、質問も解消していることを示します。そのうえで「明日から新しく来る仕事は、後任と課長で対応してください」と、終えた仕事と追加の仕事を分けて話すことができます。
世話になったことを責められたら。
感謝を伝えながら「でも、退職後も働く約束はしていません」と線を引くこともできます。課長の話を全部否定する必要はありません。感謝する気持ちと、これからの自分の選択を別々に伝えてみましょう。
これは決まった正解を暗記するための例ではありません。課長がいま何を要求しているかを読み、その要求に答えることが大切です。会話の途中で方針を変えても構いません。
ポップな面談室の、その先に。
明るい色の面談室で始まる話は、次第に現実にはあり得ない方向へ進んでいきます。上司の表情も、会話に応じて変化します。理不尽な要求を真顔で押し付けてくる相手に、最後まで自分の言葉で返す。その不条理を遊ぶための架空の物語です。
辞められなかった場合は、最後の会話を読んだあとに「その後を読む」へ進みます。いったい何が起きたのかを文章で追い、続いて結末のイラストを見届けます。恐怖や暴力を含む結末があります。
実際の退職方法を診断するサービスではありません。現実の勤務先や個人情報を入力する必要はありません。登場人物、会社、出来事はすべてフィクションです。
見つけた結末は、スタンプ帳に。
現在遊べるゲームオーバーの結末は8種類。結末まで読んだときにスタンプが一つ押されます。同じ結末をもう一度見ても、スタンプは増えません。
画面上部の「スタンプ帳」では、発見済みの結末の画像と文章を読み返せます。まだ見ていない結末は「?」のままなので、物語を先に知ってしまうことはありません。相手を変え、返答を変えて、違う結末を探してみましょう。
スタンプは、この端末のこのブラウザに保存されます。ログインは不要です。別の端末とは共有されず、ブラウザの保存データを削除すると記録も消えます。